先日、マレーシアに進出した同業の友人と2年ぶりに会いました。

会話の中でも一番気になったのは日本の商ビジネスの常識は世界からは非常識だって。

定価なんて考え方はなく、需要と供給その都度の価格交渉でビジネスが成り立っています。

良い物悪い物? 幾らなら買う? すぐに手に入る? 要る要らない、それだけです。

商いの原点?でシンプルです。 

<オニーサン、もっと安くならない?> う~ん、じゃあ1000円引きでどうだ!

なんて駆け引きが昔は日本でも、市場や八百屋や電気屋でもあたりまえでしたね。

海外旅行等では特に店側の言い値の半額位が実際の金額なんてことは常識ですね。

当社の会社にも輸出のバイヤーさんが時々来てくれます。

素材、輸出の担当者は《ばんと~さん》です。

<へ~い、バントーサン。コレイクラデスカ?>

  《たしか昨日の人は500円で欲しいと言ってたな~。よ~し高く売らなきゃ!》

《う~ん、そうだな~ 500円以上なら売ってもいいよ!!》

<オッケーオッケー、ワタシアルダケゼンブカイマ~ス。>

《ふぅ~社長、今日の売り上げに3000円以上貢献しやしたぜ~》

って、コレコレ!  会話の何かがおかしくないかい?

バイヤーさん喜んで帰って行ったじゃん。

普通はね、倍くらいの価格提示を出してから、交渉で金額を決めるの!

最初からこちらの手の内を見せて価格交渉してどないすんの!!

おもやげ屋さんやヤ○ダ電気などで価格交渉した事ないんかい~?

《えっ?えぇ~、 魚市場やヤ○ダ電機って値切れるんっすか? 失礼っしょ!》

フッ。どうやら彼の人生には値切ったことが無いらしい。失礼の意味が理解不能??。

そ~いえば、彼はバイヤーさん一番人気のイイ人って言われてる。

だからみんな私の前を素通りで《お~いばんと~さ~ん》って行くんだ。

違う! 何かが違う!!  《お~いばんと~さ~ん》

日本でも海外でも商いの一番のカモにされてまっせ。